時にはやさしく、時にはきびしく、我が子のように育てたコシヒカリです。たぶん育ての親に似ています。

 山形県南部の小国町にある我が家の田んぼについて、少しご紹介いたします。


■ 小国町について

   山形県小国町は磐梯朝日国立公園の飯豊・朝日両連峰に囲まれた山の中の町です。
  町の真ん中を流れる荒川は国土交通省の水質調査で3年連続日本一になるなど、
  全国屈指の清流として知られています。また、コシヒカリ三大ブランド(魚沼・佐渡・岩船)
  のひとつである新潟県岩船郡に隣接し、気候も土壌も酷似しており、コシヒカリの栽培に
  大変適した土地柄です。(実際に天気予報は新潟県下越地方を見たほうが当たります。)

   米どころの山形・新潟両県に挟まれ、南東北〜北陸の大穀倉地帯の真ん中に位置する
  小国町は、実は隠れた米の名産地なのです。




■ 水について

   3メートルを越す雪は、6月中ごろまでかかってじっくり融けて
  田んぼを潤し続けます。一年で一番水が必要な田植え時、
  場所によっては熾烈な水の奪い合いすら発生するこの時期に、
  小国には雪どけ水という天の恵みが無条件で与えられます。

   さらに飯豊・朝日連峰の花崗岩帯にしみ込んだ水は、広大な
  ブナの森を通って、ミネラルたっぷり水となって日本一の清流
  荒川に注ぎます。このミネラルが米の生育を促し、食味を向上
  させるのです。

   荒川は、国土交通省実施の全国一級河川水質調査において
  常に最上位にランキングされており、平成15〜18年の調査では
  3年連続で全国トップに輝いた、全国屈指の清流です。

■ 田んぼについて

   「お米について」のページでも書きましたが、お米にやさしい米づくりをするためには、
  それなりの覚悟忍耐が必要です。それは田んぼづくりにおいても同じこと。
    農薬を減らして深水管理に切り替え、冬も水をはり続けると、次第に田んぼにたくさんの
  生き物たちが棲むようになります。それを食べる鳥もやってきます。そして様々な生き物が
  田んぼの中で動き回ることで、表面の土が撹拌されて柔らかくなります。また、微生物の
  活性も高まり、田んぼの中の有機物の分解も進みます。こうして、この管理方法を長年
  繰り返すことで、田んぼ自身がお米を育ててくれる環境が少しずつ整ってくるのです。
  
   多くの人はこのことを説明しても信じてくれません。でも、春に一度かたい土を深く耕す
  「田おこし」をしなくても土が軟らかいので、すぐに代掻き作業ができます。また、肥料の
  量も通常の半分程度で済みます。たぶん、田んぼのなかの生き物たちが稲を育てて、
  その稲ワラで生態系を保つという命の循環ができているのではないかと考えています。





〜 CONTENTS 〜

    

    

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百姓 渡部要一
〒999-1211 山形県西置賜郡小国町大字叶水957-6
TEL / FAX 0238−65−2232
※我が家は携帯電話も入らない山奥です。電話と電気はありますので、ご連絡は電話かファックスにてお願いします。メールも一応OKです。